スパコン「京」に見る医療業界の可能性

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二位じゃだめなんでしょうか?


理化学研究所と富士通が共同開発した「京(けい)」。
総予算約1120億円。
事業仕分けされて予算を削られるも、ノーベル賞受賞者らが立ち上がり、幾らか予算を取り戻して現在に至る。
現在は、1秒当たり8.162兆回の計算能力を示して第1位。

完成は12年見込みで800台以上のコンピューターのラックをつなぎ、毎秒1京(1兆の1万倍)回の計算達成を目指すとのこと。。




こんにちは。

技術部のQAチームにこっそり復職した岡本です。
この4月に復職したばかりですが、1年半の間育児休業を頂いてました。
・・思えば、就職して→結婚して→出産→育児に至るまで、アラサーの経験するたいていのライフイベントをシャノンの社員として過ごして来たようです。
それだけ居心地がいいということでしょうか?



今は子供を保育園に預けてお迎えに行くまでの間、「Selenium」での自動化と格闘中です。
私がSeleniumコマンドの中で好きなのはstoreGloval・・(笑)
このコマンドは格納したい値を詰めておくことが出来、timestampなどとくっつけて動的、普遍的にユニークな値を作っていくことが出来る素敵なコマンドだからです。




・・話が横にそれましたが何を書くのも自由らしいので、
冒頭部に書いたスパコン「京」のニュースからちょっと個人的に気になってる話を書きます。(たいした事ないのでご勘弁を・・)

まずその1位を奪還した「京」・・
2位以下とはどんだけの差があったのか?



トップ5
1位 8.162ペタFLOPS 京(けい) 理化学研究所(日本)
2位 2.566ペタFLOPS Tianhe-1A(天河1号A) 国防科学技術大学(中国)
3位 1.759ペタFLOPS Jaguar オークリッジ国立研究所(アメリカ)
4位 1.271ペタFLOPS Nebulae(星雲」) 国立スーパーコンピュータセンタ深セン(中国)
5位 1.192ペタFLOPS TSUBAME 2.0 東京工業大学(日本)



・・ちょっと勝ってるくらいならたいしたことないけど(いえ、あります・・)この差は凄いですよね。
因みに神戸市政ナビに載ってた文章を転用すると、

「日本人全員(約1.2億人)が1秒に1回不眠不休で2年8か月かけてする計算を京は1秒でやっちゃいます」

・・すごい!!絶対人間は寝るし、間違う。。





そして一番気になること。
これだけの開発費をかけて、そしてこれだけの処理能力を持ってして何をするのか。

期待される活用分野の中にはこんなのがありました。

「ライフサイエンスにおける新薬の開発、治療・診断技術の開発」

私のバックグラウンドは元々医療系なのですが、この点において京には何が出来るのかすごく興味津々なわけです。。


例えば、医療の分野には血液中の酸素飽和度やPhを測定する「血液分析装置」という機械があります。
これはどんな場面で使用されるかというと、救急で運ばれてきた患者や手術前の患者の様子を見る場合に採血して計測をするわけですが、一刻を争うので1秒でも早く結果が出たほうがいいわけです。
今は早い機械では何十秒かで測定結果が出るようですが、これを京がやってみたら・・?


格段に速くなりそうですね。


また「診断技術の開発」ともありますが、
私が大学に通ってた頃に(だいぶ前ですが・・)当時の東大の総長が言ってました。

いつか医療の分野でもIT化が進めば、リアルタイムで他国の医師と意見交換出来たり、自国が夜の間にも昼間である国に診断を頼み、次の日の朝には結果が出てるなんてことがあり得る。



・・医療分野は結構IT(というか情報技術)の波から取り残されてる感はありますが、着実にIT化を受け入れているのもまた事実です。
そしてITの波にうまく乗っていくことで、これまで不可能だった診療や人海戦術で乗り切ってきたことがもっと効率的に実現する可能性も秘めています。



ちょうど昨今、レントゲン業界にもフィルムレス化という革命が起きました。
レントゲンといえば、医者が光に透かして目を細めて見るイメージがありましたが、もう細めなくてもいいのです(笑)
・・なぜなら全部画像はPC内で処理され、データサーバーで保存されるからです。

また、この前医療事務の友人がつぶやいてました。
「資格なんていらない。レセプトの計算の仕方も忘れた。全部パソコンがやってくれるから。」


・・とここまで書いて、やっぱり医療業界ってまだまだIT参入の余地がいっぱいあるなーと思いました。それが京なんていう恐ろしい計算処理能力を搭載したスパコンであれば尚更。。


その技術を持ってして日本の復興と明るい未来が切り開ければ・・と思います。
ついでにうちのシステムももっと医療分野に進出しないかな~って呟いてみたり。



・・次回はもっとQAらしいことを書きたいと思います。
ありがとうございました。
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