YAPC::Asia TOKYO 2011 に参加してきました

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先週末に行なわれた YAPC::Asia TOKYO 2011 に初めて参加してきました。

Yet Another Perl Conference (YAPC) はPerlプログラミング言語の進歩を目的とする草の根のシンポジウムです。 (http://yapc.orgより抜粋)
[上記サイトより転記]

東京工業大学が会場だったのですが、1日に3会場あるうちの100周年記念フェライト会議室はあまり大きい部屋ではなかったせいか、いつも立ち見の人や床に座って見る人がたくさんいました。そしてせっかく席に座れたのだから…とつい長居してしまいました(笑)

現在の仕事で役に立ちそうなセッションということで、パフォーマンスとセキュリティと品質向上を中心に聞いてきました。アプリ開発目線です。
詳しい内容については、発表資料を見たほうが正しい情報が得られると思いますので省略します。

○パフォーマンス
Webアプリケーション高速化
Mobage オープンプラットフォームの事件簿
一般的な解決方法として紹介されていた、不要な処理をしないこと、キャッシュすること、まとめて処理することは、現在まさに対応中です。これらについては今やっていることが正しかったのかなと確認できて少々ホッとしました。
『Webアプリケーション高速化』のほうの話で、特に、何ミリ秒単位で少しずつ処理を高速化するよりは、不要な処理を行なわないように考えたほうがいいという話は、最近の仕事ではそのような修正をすることが多く体験済みだったので納得しました。明らかなボトルネックがあるときの対処法ではありますが。
そして、あまり一般的ではない解決方法として挙げられていたキャッシュのウォームアップについても、弊社でも使ったら効果が出そうなので興味があります。

○セキュリティ
新はてなダイアリーの裏側
Webアプリでパスワード保護はどこまでやればいいか
『新はてなダイアリーの裏側』はセキュリティの話が中心ではなかったのですが、XSS対策のiframeでドメインを分ける話は考えたことがなかったので新鮮でした。
『Webアプリでパスワード保護はどこまでやればいいか』はパスワードのハッシュ値が漏えいした場合はどの程度安全なのか、より安全にするにはどうしたらいいか、という話で、普通のハッシュ値だけでは全然安全ではないということがよくわかりました。

○品質向上
他言語から見たPerlのテスト
開発エンジニアが品質のよいコードを作って、QAエンジニアの負担を減らすことが最近ますます重要になっているテーマなので、テストの話も聞いてきました。
弊社の場合は、ユニットテストが Test::Class をベースとしたもの、ビルドテストが Test::WWW::Mechanize をベースとしたものなので、出てきた内容と近いと思います。


Perl 限定で他社のリアルな話を聞くことができる場はあまりないと思います。共通の問題意識があることを確認できたり、それらの解決方法についても新しく取り入れてみたいと思う情報を得ることができました。たまにはこういう場から情報を得るのも楽しくていいものです。
情報を得るだけではなく、製品開発に活かしていけるように意識を持っていたいと思います。
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