AmazonWebServiceを使ってみよう。

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AmazonWebService(以下、AWS)を紹介させていただきます。
インフラ部門のYanaです。

AWSは、クラウド上で手軽に借りることができる仮想サーバです。
課金は従量課金が基本になっており、何時間起動している、何GBファイルを転送した。
などの量で金額がきまります。

例えば、AWSで最小スペックのサーバ(t.micro)をLinuxで24時間利用すると、月額は14.64$となります。
しかも、2011年1月現在では最小スペックサーバで750時間は無料です。
※上記金額は、ファイル保存量や転送量、その他サービス利用の金額は含んでいません。

シャノンでは、AWSを下記の目的での利用(検討)を進めています

  1. プロダクトのビルドテスト高速化のために分散処理
  2. 社内開発、検証の一時的な利用
  3. ピーク時と通常時でアクセス負荷の差が激しい一部サービスの運用
  4. 社内ファイルサーバの代替


では、実際にとりあえずのインスタンスを起動してみましょう。

事前に用意しておくものは、

  1. クレジットカード(支払いはクレジットカードのみ)
  2. 15分程度の時間
  3. インターネットに接続できる環境

Googleで「amazon web service」と検索すれば簡単に見つかります。

1.アカウントを作成する

サイトの日本語化が進んでいるため、特に困ることはないと思いますが
画面右上の「AWSアカウントを作成する」から作成します。

この後は、

  1. ログインアカウント情報の登録
  2. 個人情報の登録
  3. 支払い方法の登録
Emailアドレスにアカウント登録完了の通知がメールされます。


2.Management Consoleにログインする


上部リンクからManagement Consoleにログインできます。



今回は、サーバの利用が目的なので「EC2」を選択します。

EC2の概念図


※Management Consoleから利用するだけでしたら、地域ぐらいしか利用しませんが
稼働率を意識する場合や、APIから利用する場合は上記が必要になります。

2.とりあえずインスタンス(サーバー)を起動してみる


日本から利用する場合は、Regionで「Asia Pacific」を選択してください。
4つのRegionの中では一番ネットワークのレイテンシーが良好です。

※シャノンオフィスより測定

「Launch Instance」からインスタンスの起動ウィザードが始まります。


Amazonが用意しているイメージがすでに登録されており、
Amazon Linux 、SUSE Linux、WindowsServer2008から選択することができます。

今回は、AmaoznLinuxの32bitを選択します。



インスタンスの個数やスペックを選択します。
とりあえずなので、価格が一番安い「Micro」を選択します。

個数やZoneもデフォルトのままでかまいません。


KernelやRAM Diskの選択や、監視機能の有効ができるようになります。
デフォルトで問題ありませんので、先に進みます。


インスタンスにTagをつけることができます。
必須ではありませんが、Key「Name」でタグを作成するとインスタンスの一覧画面に表示されますので識別するのに便利です。


起動したインスタンスにログインするための秘密鍵を作成します。
鍵の名前を入力し、「Create & Download your Key Pair」から必ずファイルをダウンロードしてください。


ファイアウォールの設定を決めます。
最小は「default」のままSecurity Groupを立ち上げます。

※defaultでは、ネットワークが全て許可されているため注意してください。

確認画面が表示され「Lanch」をクリックするとインスタンスの起動が始まります。

3.インスタンス(サーバ)にログインしてみる。


インスタンスのステータスが「pending」になり、準備が完了するとrunningになります。


起動には少々時間が掛かります。

AWSで立ち上げたインスタンスは、AWS用のドメイン名、IPアドレスが動的に割り当てられます。
起動のたびに、ドメイン名・IPアドレスは変更されるため注意してください。

固定されたIPアドレスで利用するためには、ElasticIPを利用します。

※詳しくは別エントリーでご説明します。

そのため、ログインに使うドメイン名を調べます。


「Public DNS」と表示されているのが、外部から利用できるドメイン名です。

後は、皆さんが利用されているターミナルで
このドメイン名のサーバにログインするだけです。


Poderosaを利用している場合です。

  • ホスト名には、Public DNSを記載
  • アカウントは、「ec2-user」を記載 ※デフォルトのユーザです。
  • 認証方式は、公開鍵を選択しダウンロードした鍵ファイルを指定します。

この3つをしていして、SSH(22Port)に接続すればサーバを利用できます。


後は、通常のLinuxサーバと同様に利用するだけです。

4.インスタンス(サーバ)を停止する。

起動中のインスタンスは、稼働時間に合わせて課金されます。
そのため、使い終わったら停止したほうが良いです。


一覧で、停止したいインスタンスを選択し「Instance Action」で「Stop」を選択します。

一定時間後にStatusが「stopped」に変わることを確認してください。

5.最後に

これで、AWSのEC2を利用するために必要な
  • AWSアカウントの作成
  • Management Consolの簡単な利用
  • インスタンスの起動とログイン
  • インスタンスの停止
ができるようになりました。

何回かに分けて、シャノンのAWSの使い方を中心にEC2以外のサービスやAPIについても
記載していく予定です。

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