産休・育休中に貰えるお金と手続きのポイント その二

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こんにちは、技術部QA所属のおかもとです。
12月始めに産休・育休に関する記事、第二弾を公開しようと思っていたのですが、
子供が保育園で大流行している水疱瘡になっていた為投稿が遅れてしまいました。
大変長らくお待たせしました・・汗。


前回は産休・育休・復職後のシャノン体験談と題してお話をしたのですが、
今回はそのお休みの間にしなくてはいけない手続きや貰えるお金について詳しく書いてみようと思います。


なぜそのような当り前な事をここで取り上げるか・・?についてちょっと触れると、
確かに「育休 手続き」とかでググればそんな情報は五万と出てきますが、
「どのタイミングでどの手続きをしなくてはならないか?」という時系列にまとめられた資料はほとんどなく、私自身大変困った&自分で調べることも多かった・・という経緯があるからです。
また、どうしてそんなに時系列が大切か?というと、特に役所関連で申請するものには「期限が何日まで!厳守!!」というのが多く、期限を一日でも過ぎると受理して貰えない&お金も貰えない・・ということが容赦なくある為です。
是非このあたりのタイムスケジュール管理は会社任せにせず、自分でも大まかな流れを知っておくことをお勧めしたいと思います。


では、さっそく時間軸毎に。。
以下は、主な産休・育休の流れを2011年1月1日出産の場合という具体例で書き、
表にある重要ポイント毎に順を追って簡単に説明していきます。
尚この資料は私が育児休業を取得した当時を参考にしているので、改定されている場合などはご了承ください。





まずポイント①、「産休開始時」
産休は産前6週間・産後8週間を指します。
この期間の健康保険や厚生年金、住民税などは支払う義務があるため、
たいてい産休に入る前の給与でまとめて徴収されることになります。
その為、産休前最後に支給される給与は、ほぼないものと覚悟した方がいいです(笑)。
また、産休に入る前に会社の事務などを通して入手しておいた方がいいものとして、出産育児一時金・出産育児付加金の支払依頼書や出産手当請求書があります。
これは、まだ後に請求するものなので急ぐ必要はありませんが、いざ申請の時!!には、出産直後で余裕がないので早めに入手して書いておくのが得策です。


ポイント②「出産直後」
おめでとうございます・・この出産直後はかなり申請もののラッシュです(汗)。。
まず、出産翌日から産後休暇が始まります。
入院している間に出産一時金と付加金の証明書類を病院で書いて貰いましょう。
因みにこれらの請求先は健康保険組合になりますが、提出先は会社です。
弊社の所属するIT健保は、昔ホリエ●ンが絶賛したことがある健保で、「出産一時金」が420,000円(産科医療補償制度対象分娩でない場合は390,000円)、「出産育児付加金」90,000円の計510,000円(産科医療補償制度対象分娩でない場合は480,000円)が給付されます。
また、このタイミングで育児休業開始予定日を会社に申し出ておきましょう。
これにより、産休終了後にスムーズに育児休業に突入できます。

更に・・退院後は必要書類を揃えて市役所に直行しましょう!
子供の出生届等と児童手当(こども手当)の手続きを早めにすることをお勧めします。なぜなら児童手当金は月末が申請手続きの締め切りで、手続きをした翌月の分からが支給されるため、手続きが遅れた場合も遡って払込みなどは行ってくれませんので注意です。


ポイント③「育児休業開始時」
さて、産休が終わった次の日から育児休業が始まります。
ここでまずした方がいいのが「出産手当金」の申請です。これは何のお金なのかと言うと、
産休中の休業保障といった感じのものです。幾らもらえるかは↓

給付額: 休業1日につき、標準報酬日額の3分の2相当額
・・と言っても分かり辛いので実際の例を見てみましょう♪

ex.)給与が25万だった人(交通費含む)の貰える出産手当金は??


1.まず大体の日給を出すとこんな感じ。
   
250.000 ÷ 30 = 8.333
日給:¥8.333

2.日給の2/3が支給されるので、さっき出た日給に2/3をかける・・

8.333 × 0.67(2/3を計算しやすくした) = 5.583
日給の2/3:¥5.583

3.2で算出した額に産休で取得した日数をかけると・・

5583 × 98 = 547.134

A.給与が25万だった人の出産手当金として貰える額は、約¥547.134


・・となります。
出産手当金の申請書類もまた出産した産科による証明などが必要な為、出来れば出産直後の一時金申請書類等と一緒に書いて貰っておくことをお勧めします。私の場合は里帰り出産ですぐにはハンコを貰いに行けない場所だったので、書いて貰って時期が来るまで保管していました。
こちらも請求先は健保、提出先は会社になります。
さてもう一つ重要な手続きが健康保険と厚生年金保険の免除申請です。これも育児休業に入ってからしかできませんが、全額免除されます。こちらの手続きも会社を通して行います。
因みに住民税は?というと、これは払い続けなければなりません(笑)。私の場合は、育児休業中は普通徴取に切り替えてぼちぼち払っていました。

そして最後に「育児休業給付金」の申請。まずこの申請は受給資格があるかを確認する必要がありますが、自分で確認する場合は会社管轄のハローワークに育児休業開始から10日以内に行う必要があります。会社が申請を行ってくれる場合は、初回申請時に受給資格を確認するらしいです。これが完了すると、以下の金額が2カ月ごとに振り込まれてきます。

月給×0.5×育休として休んだ月数=もらえる金額(目安)

ざっと説明しましたが、産休・育休に関わる手続きは大体こんな感じです。




前回のシャノン体験談でもお話しましたが、これだけの色々な免除や貰えるお金があるのは大変ありがたいことであり、「社員」という存在は休んでいても尚、特に金銭的な保障の部分で会社に守られた存在であるということを感じます。

また個人的にお礼を言わせて頂くと、特に復職後のQAチームや一緒に仕事をしている方たちのバックアップ体制には感謝しています・・(笑)
突然の水疱瘡や手足口病(今年だけで4回もなった・・泣)にも文句ひとつ言わず、「何かあったらやっておくんで振ってください」とさりげなくメールをくれたりする優しさ。。
どうやら一緒に共倒れしてくれる七人の侍らしき人たちがうちの会社にはいっぱいいるみたいです・・この場を借りてお礼を。。

社外のシャノンに興味ある方々・・
そして社内の皆さんにいつかこの情報が役立つときが来ますように・・と願いつつ終わります。



これが皆さんのおかげでのびの~~びと育っているうちの息子です(笑)
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