あるいはいかにして私は YAPC::Asia 2015 リジェクトコンでデッドラインを受け入れられるようになったか #rejectcon #eventdots

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こんにちは。ueharak です。

2015/09/11(金)に渋谷 dots. で行われた「YAPC::Asia 2015 リジェクトコン!」へ行ってきました。



これは YAPC::Asia 2015 の延長戦というか、おかわりといったもので「YAPC::Asia を 100% リスペクト」した企画とのこと。たくさんのトークとLTがあった中、とくに興味深かったのが dankogai さんの「老化について」でした。

曰く
  • ヒトは基本的に親から子へ、子から孫へ生を受け継ぎ、死の順序も同様に親から子へ、子から孫へと続く。
  • 一方コンピュータのプロセスの「死」の順序はヒトの逆で、親プロセスは子孫プロセスのライフサイクルを通じて生存しており、最後まで残る。
  • つまり生物の生成と消滅はキュー、ハードウェアなど物理的なモノのそれはスタックになっている。

宇宙の生成から現在までを俯瞰したとき、宇宙のライフサイクルも含めてスタック的な世界観のなかで、生物は例外的にそれとは異なるライフサイクルを持っているということができる。

なぜか。

その方が進化が速いからではないか。絶えず生成と消滅を繰り返すことで環境に対して迅速に適応できる個体を残し続けることができる。生物はそうやって適応できたからこの世界をサバイブできているのではないか。

つまり死(デッドライン=締め切り)があることでヒトは進化を続けることができる。
ヒトはデッドラインを自覚的に設定することで、己を進化させ続けることができるのではないか。
  • デッドライン駆動は進化を速める。
  • 人は lazy でないことにより進化を早めることができた。
  • 何かを成し遂げたければ TTL をセットするべきだ。
  • 終わりを設定し、ちゃんと終わらせることが大事だ。

といった内容でした。

このトークには副題があり「あるいはいかにして私はデッドラインを受け入れられるようになったか」というものでした。

死は一般的に忌避されるものです。しかし死によってヒトは全体として最適化され、死によってデッドラインを設定され、デッドラインに向かって命を燃やしていくことでその人生を濃密なものにしていくということなのだと理解しました。デッドラインがなければ何も変わることのない平坦な人生を送り続けることになるのでしょう。

デッドラインが設定されることの効用、それはつまり主体的に物事にコミットし、確実にアウトプットしていくということなのだと思います。「いつまでに何をする」を常に意識することでその期間までにコトを全力で成し遂げられるようにする。これは開発においても大切なことだ感じました。

なお会場では 株式会社GaiaX さんと 株式会社モバイルファクトリー さんのご厚意によりビール、ピザ、およびスシが振舞われました。感謝&ごちそうさまでした!


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