この記事はShanonAdventCalendar2016・15日目の記事になります。
私はここ半年ぐらいスクラムマスターをやっていたので、シャノンのScrumはこんなところが良いなと思っていることをいくつかご紹介したいと思います。
1.チーム分けは担当機能ごとにしている
ある程度以上の規模になると一つのスクラムチームで全ての開発を行うことはできません。その時の分け方には、いくつか考え方があると思います。
- コンポーネントで分ける(アプリその1、アプリその2、DB、インフラなど)
- 開発テーマで分ける(プロジェクト発足時にチームを作るなど)
- 機能で分ける(会員の管理機能だけ、メール機能だけなど)
シャノンでは基本的に機能ごとに担当チームを作っていて、複数機能に横断する大きなプロジェクトをする場合などはその都度別チームを作って対応しています。
分け方については一長一短あると思いますが、機能単位にするのが一番作業量に合わせて人数をふりわけできて便利だと思っています。
またチームと機能が紐づくので、開発者でなくても、チームの役割がわかりやすいという効果もあります。ユーザーからの問い合わせに対応する業務や、バグ対応などプロジェクト化されないような業務も同じチームの枠のまま対応できます。他部署とやり取りするようなタイミングでも、比較的外部から理解しやすい担当わけなので、いろんなことに詳しい特定の人に問い合わせが集中せず、うまく対応が取れているのではと思います。
2.チームの人数は3〜6人ぐらい
私が所属しているチームは、開発者2人、QA担当1人、プロダクトマネージャー1人という体制になっています。スクラムチームとしては最低ラインを割ってはいないけれどやや少なめな人数なのかなと思います。
人数が少なめで作業してきた感想としては、こんな感じだと思っています。
【メリット】
- チームの打ち合わせがとにかく短く終わる。
- スクラムマスターの負荷が高くなくてもそれなりに運営できる。
【デメリット】
- 既存のプロダクトの仕様などでわからないことがあったら都度チーム外に聞きに行かないといけない。
この辺りは常につきまとう問題だと思うのですが、感覚としてメリット側は少人数制特有のものである反面、デメリットの方はどれだけ人数を増やしたところで究極的には解消できるものでもないので一旦現状に満足していこうと思っています。
3.チームには名前をつける
しかもシャノンでは慣習的にちょっとゆるい雰囲気のチーム名をつけており、私の所属しているチームは「カポエイラ」という名前にしています。他にもゆるキャラの名前をつけたりしているチームもあります。
カポエイラの由来はチーム発足時のタイミングで、私が会社近くの港区スポーツセンターの「カポエラ入門」というプログラムにたびたび参加していたからです。
あえてチーム名の命名についてあげたのは、Scrumの運営で意外とチームの名前が重要なのではと思っているからです。アジャイルソフトウェア開発宣言は開発者が自律的に活動することを重要視していますが、チームは自己組織化されて行くためには、単にチーム内のメンバーのコミュニケーションが活発であるというだけでは不足で、外からチームという単位のまとまりで認知されていることが重要なのではと思います。
作業依頼だとか問い合わせなどの入力がチームに宛てて行われることで、チームとしても活動を調整しやすくなるのではないでしょうか。
このため、チームの看板みたいなものである名前がちゃんと付いていること(しかもそこそこインパクトのある名前で)が大切なのではないでしょうか。
実感としても、チームに名前をつけているとなんとなくまとまりが生まれるというか、なんとなくカポエリスタの集まりのような雰囲気が出ているはずです(この点は今後も努力していきたいです)。
それでは、16日目の記事もお楽しみに!